事件は7月11日、ポーランドのクラクフからアイルランドのダブリンに向かう、ライアンエアーの機内で起こりました。
その日搭乗していたトマシュ・ミュシャさん(26)という男性で、実はミュシャさん、飛行機に乗るのがその日初めてで緊張していたみたいです。
気分を落ち着ける為に、CAにビールとウォッカをもらって飲んでいたミュシャさんは、慣れない飛行機でいつもより余計酔っぱらってしまいました。
その後飲み過ぎたミュシャさんはトイレに向かい、ふらふらと歩いて行った先に、ごついトイレのドアを見つけました。
彼は、トイレのドアを開けようとしましたが、頑丈な作りで簡単に開きません。仕方なく力づくでハンドルを回すと、鈍くガチャリという音がしました。
「お客様!何してるんですか!おやめください!!」
その瞬間、もの凄い形相をした乗務員が猛ダッシュで駆けつけてきました。
「何しているんですか!危険ですよ!」
「いや、ちょっとトイレに・・・」
「トイレはあっちです!!」
ミュシャさんは後方にあった搭乗用のドアを、トイレのドアと間違えて開けてしまっていたのです。
幸い気圧の差の関係でドアが開きはしなかったのですが、非常に危険な状態になっていたみたいです。
乗務員に取り押さえられると彼は大人しくなり、着陸まで問題行動はなかったみたいです。
その後ミュシャさんは「航空機内で旅客を危険な状態に晒した」として法廷に呼び出され、ダブリン裁判所は彼に200ポンド(約3万5千円)の罰金を言い渡されました。
よくお酒で失敗する人は多いけど、大惨事にならずに本当に良かったと思います。